Nebular Hypothesis Band / EP1
(Freak;1987)
リチャードプリンスて美術家がいて、音楽シーンとの関わりでいえばソニックユースのジャケットが有名なんだけど、このジャケットのマスクの女性見てふと思い出したんだよね。自分はプリンスの作品に精通しているわけじゃないけど、マスクを掛けた女性の作品をいくつか本などで見かけたことがある。 マスクをした女性というのはなんとなくエロティックな感じを受ける。なぜか。女性の口というのは時として第2の性器に例えられる、それをマスクで覆うということは、第一のそれを下着で覆うのと同じで、隠されることによって隠されたものがより強調される。とそんなことを考えていたらなんだかムラムラしてきたので、気を取り直して曲を聴いた。
87年といえばMARSのパンプアップザボリュームの大ヒット。サンプリングというものを象徴するかのようなこの曲。 これ以降ダンスミュージックにおいてある曲は、無数のバージョンのうちのひとつに過ぎないという認識ができたなんてことも言われてたような。まあマーズの話は置いといて、このネビュラバンド、音楽的にはベータバンドの先駆け的な感じを受けた。ゆったりとした曲調でサイケデリック。どこか牧歌的なんだけど、毒々しさも秘めているてな印象。インザドリームて曲があるんだけど、聞いた後に曲名みてなるほどと。たまに夢のなかで、すごく急いでるのにぜんぜん身体は思い通りに動かず、スローモーションのような動きしかできないことあって、そのときの感触に似た感じもあるなと。
2010年8月21日土曜日
2010年8月19日木曜日
Hey Duda / I am Scrap
Hey Duda / I am Scrap
(Funny Boy Collective:2002)
いくら部屋が汚く見えようとも、まあ実際汚いのだが、あるべき場所に物は配置されている。だから、その配置が変わっていたりすると、それがささいなものであれ意外と気がつく。で、奇妙なことがある。何が奇妙かといえば、部屋にあるものの配置が自分の知らない間に変わってるのだ。それも明らかににそれに気がつくような大きな変化ではなくて、積んであるCDの一番上の向きが逆になっているとかいったような細かな変化なのである。気のせいだ思われるかもしれないが、一度ではなくこのところ頻繁に起こっている。そのせいで煙草の本数がめっきり増えた。大幅な値上げを目前に控えて、である。それに部屋の配置のことだけではなくて、他にもまだ別のひっかかることがある。そのうちのひとつがこのCD。紹介文を書くためにまずは曲を聴こうとケースを開くと、中にはジグ・ジグ・スパトニックのラブミサイルが入っていた。CDケースの中身が入れ替わっていることは、時々あるのでとくに不思議なことはない。音楽を聴いていてCDを入れ替えるときに、そのCDのケースが手近に見つからないときなど、次に聞こうとするCDのケースに一時のつもりで入れておくのが原因だ。しかし、ジグジグスパトニックは自分が買うはずのない類の音楽である。つまり、この部屋にあるべきものではないのだ。それがどうしたことかこのケースの中に収まっていた。何か不気味で思わずぞっとした。まあ、こういう不可解なことが身の回りで起こっている。このHey Duda / I am Scrapは盤を見つけ次第、紹介文を書こうと思う。
Cid / No More Money
Cid / No More Money
(Feral Instinct;1993)
ヒップホップやデトロイトテクノなんかを聞いていてたまにふと浮かぶのが、果たして自分はこれらの音楽の良さがわかるのだろうか、という疑問である。まあそんなことを言い出せば、あらゆる音楽に対しても同じ疑問を抱かざるを得ないのかもしれないが、とにかくぬるま湯に浸かっているような人生なので、それらの音楽の背景なんかを知るとそんな疑問が湧くのである。デトロイトテクノなんかは普段の工場勤務の鬱憤の開放だったりするわけでしょう。イアンカーティスは工場勤務が大好きだったみたいだけど。まあそれは置くとして、そうすると自分もぬるま湯に浸かってばかりはおれん!!!!なんて気になって、手近なところにあるCD/LPの山を突き崩すわけ。そんでそれをせこせこと片付け、また崩す、それを嫌になるまで繰り返して、そのあとおもむろに、ストリングスオブライフなんかが目につく場所にあったらこれ幸いと針を落とす。そのとき聴くストリングスオブライフはいつもと多少違うんではないかと。
で、ストリングスオブライフは見つからないので、これ、ノーモアマネー。何かやら思想がありそうな、なさそうなタイトル。ジャケットのおじさんも何か言いたげですな。シャウト系のパンクサウンド、シャウトしてるんで何を言っているのか聞き取れず、ゆえに何やらの主張がなされているのかどうかの判別つかず。まあ英語のリスニング力があるわけではないんで、聞きとれても意味はわからないかな。そんなわけでサウンドから超訳するとお金がもとで碌でもないことが起こるんでノーモアマネーと、そんな感じではないかと。
2010年8月6日金曜日
Peavey PC1600
これPeaveyのPC1600ていうシンセサイザーなんかのパラメーターを操作したりするMIDIコントローラー。アダプター無しのジャンクが安く売ってたので購入。帰って気づいたんだけどAC-ACアダプターなんだよねこれ。いろいろ調べてYahoo BBのモデム用のやつが使えそうだったんで、買って試したところ一応問題なく使えた。でも液晶の表示がバグってたんで、中開けてみたら、バックアップ用の内臓電池が液漏れしてた。それも交換して再び電源オン。今度はうまく表示されたが、フェーダーとかボタンのいくつかに問題があったんで、フェーダーは全部取り外して掃除&グリス、ボタンはタクトスイッチを全部交換した。あとついでに電解コンデンサも全部交換してみた。電解コンデンサの交換は初めての経験だったんで、壊れないか心配しながらだったが無事に交換成功。だいたい一週間くらいかかったかな。狭い部屋の中、真夏に半田付け、汗だくで作業した。これいまは知らないけどむかしスクエアプッシャーが使ってた。
バックアップ用内臓電池:GP80BVH3A3H-2-MX ミマツ音響で通販できる
アダプター:AA-161A1J
タクトスイッチ:アルプスSKQEAA
電解コンデンサ:日本ケミコンのやつ
グリス:タミヤ模型
2010年8月4日水曜日
Beg / Color Chart
Beg / Color Chart
(I Talk To The Wind;2000)
夏だからってわけでもないんだけど、いや夏だからかな。まあとにくかく怪談が読みたくなって、何か適当なものでもと、レコ屋のついでに古本屋に寄ったの。で、漫然と棚を眺めてたら、『モーパッサン怪奇傑作集』て本が眼に留まったから、それを買っていまさっきまで読んでたわけ。まだ最初の3篇を読み終えただけなんだけど、なんだろ、怖いっていうよりはいやーな感じが後を引くこと納豆の如しという感じなんだな。でまあコーヒーも飲みたいし、まあ音楽でも聴いて一服しようかと思ってこれをチョイス。
ニュージーランドのシンガーソングライター Beg。サウンド的には非常にシンプル。ボーカルにアコギ、控えめなパーカッション、それから時々挿入される効果音てとこ。夜の海に漂うクラゲを思わせる感じ。抑揚を抑え気味の淡々とした曲が続くんだけど、飽きることもなく聴きとおせた。その理由のひとつとしては、アルバムを通しての構成がかなり練られているから、ということがいえると思う。2曲に1曲くらいの割合でやや短めのインストが配置されてて、それがアルバム全体として抑揚になっている。寝る前に聴くと気持ちよく眠れそう。じゃモーパッサンの続きに戻るんでこの辺で。
(I Talk To The Wind;2000)
夏だからってわけでもないんだけど、いや夏だからかな。まあとにくかく怪談が読みたくなって、何か適当なものでもと、レコ屋のついでに古本屋に寄ったの。で、漫然と棚を眺めてたら、『モーパッサン怪奇傑作集』て本が眼に留まったから、それを買っていまさっきまで読んでたわけ。まだ最初の3篇を読み終えただけなんだけど、なんだろ、怖いっていうよりはいやーな感じが後を引くこと納豆の如しという感じなんだな。でまあコーヒーも飲みたいし、まあ音楽でも聴いて一服しようかと思ってこれをチョイス。
ニュージーランドのシンガーソングライター Beg。サウンド的には非常にシンプル。ボーカルにアコギ、控えめなパーカッション、それから時々挿入される効果音てとこ。夜の海に漂うクラゲを思わせる感じ。抑揚を抑え気味の淡々とした曲が続くんだけど、飽きることもなく聴きとおせた。その理由のひとつとしては、アルバムを通しての構成がかなり練られているから、ということがいえると思う。2曲に1曲くらいの割合でやや短めのインストが配置されてて、それがアルバム全体として抑揚になっている。寝る前に聴くと気持ちよく眠れそう。じゃモーパッサンの続きに戻るんでこの辺で。
2010年8月3日火曜日
Nice Youngs / Die Young
Nice Youngs / Die Young
(Shoplift;2002)
暑すぎる。クーラー?リモコンが見当たらないので使用不可。扇風機?使うためにはコンセントにプラグを挿す必要がある。普通にさせばいいと思うでしょ?そう思ったら一つ前のレビュー読み直して。そう、部屋が汚いの。自分の場合、コンセントに扇風機のプラグを挿すということが、人がただなんの考慮もなしに「挿せばいいじゃん」と軽く考えるより遥かに大事業なわけ。しょうがないから、手近なとこに転がってたレコードを団扇代わりにして扇いでるんだけど、それがこれ。ダイヤング。オジーがブラックサバスでそんなことを叫んでいたな。未確認。
で、内容。買った覚えも聞いた覚えもなく、新鮮な気持ちで聴くことができた。疾走感のあるギターポップかな?サマーキャンプよりもエッジは立ってる。スリーピースバンドらしいんだけど、ギターが二人にドラム一人ってクレジットされてんだよね。おそらくどっちがベースやるかでもめて、どちらも譲らなかったんだろうな。ベースの音はしっかり聞こえるので、どちらかが渋々弾いたか、さもなくば友人とか誰かしら弾いたことは間違いない!関係なくもないけど、シーフードていうイギリスのバンドがいて、今も元気に活動中かは知らないけど、そういえば好きだったな、とふと思い出した夏の昼。ソーメン食べようかな。
2010年8月2日月曜日
Seal / Seal
Seal / Seal
(Pine;1999)
熱しやすく冷めやすいので、大抵のことは長続きしない。そんな自分が10年以上継続していることがCD/レコードの収集である。もちろん収集をやめようと考えたことは何度もある。狭い部屋の至るところでうず高く積み上がるCD/レコード。それらのおかげで部屋の掃除もままならず、気付けば部屋にはゴミが溜まり、CD/レコードとゴミに埋もれて暮らしている。
思い返せば収集熱にも波があったが、現在は月にCD/レコードを合わせて100枚前後に落ち着いている。それでまあ自慢もかねて、自分の所有するコレクションから珍しいものを紹介していこうと、このフログを開設した。といっても部屋の状態が状態なので、あれが紹介したいと思っても無理なはなしで、手近なもののうちから選ばざるを得ないのだが。
とにかく一枚目。ジャケットが目に付いたのでチョイス。
内容にまったく覚え無し。カーテン燃えてるぞ!!聴いてみると、なんとなく覚えがあるような。気のせいだな。で肝心の内容、最初から最後までメリハリのない演奏がダラダラと流れてきた。ライナーによればベースとドラムのデュオらしい。やけに音の悪いギターが後ろのほうでなっているのだが、おそらくサンプリングしたものを垂れ流してると思われる。シュゲイザーバンドにも、マイブラを様式的に引き継いだバンドから、サイケデリックな要素を追求するあまりよくわからないところに迷い込んでしまう人たちまでいろいろあって、このSealは後者のほうのシュゲイザーと感じられるような音。ボソボソ何を言っているかわからないボーカルが、ギターやベース、ドラムなどの音のなかで浮き沈みを繰り返しながら、ゆらゆらと漂うように聞こえてくる。聞いていてなんとなく不安な気持ちに襲われたのでしばらくは聞かないと思う。
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